ITER(国際熱核融合実験炉)の日本誘致に
反対する署名を拡げて下さい
すでにご存じのようにITERの日本誘致問題が重要な局面を迎えております。緊急の呼びかけで、3月26日に北海道、青森はじめ全国から集まってこの問題で政府交渉を行い、その後の話し合いで署名など全国的な運動を行うことを決めました。その1つは情報の公開と説明を要求する要望書で、すでに提出しました。もう1つが、「日本誘致反対」の全国署名です。ITER誘致は国民的(日本に住む人全部の)問題でもありますので、全国から反対の声を結集すべきと考えたからです。地元を中心とする運動と全国的運動を結びつけ、大きく拡げることによって日本誘致を阻止したいと思います。
原子力委員会ITER計画懇談会が「日本誘致推進」の最終報告書を5月末から6月にかけてとりまとめ、6月末から7月にかけて各候補地からの回答に基づき国内候補地選定、8月の公式政府間協議で日本・EU・ロシアの各極が単一サイトを提案するという計画になっているようで、切迫した状況です。
政府間協議に出す前に閣議決定があると考えられますが、どの時点でか明らかにされていません。もちろん、巨額の予算など国会を通さなければならないので、このような決定がされた後でも建設を止めさせることはできます。
現在、誘致に動いている自治体は北海道苫小牧市、青森県六ヶ所村、茨城県那珂町です。これに対して、北海道では苫小牧を中心に数年前から広範な反対運動が行われてきました。
しかし、ITERの建設・運転は、けっして誘致先地元だけの問題ではありません。
第一に、核融合発電の開発への一歩を踏み出すことは、わが国の原子力推進政策をいっそう強めるものになり、脱原子力の国際的流れに逆行するものです。脱原発、反原発の運動にとって見過ごすことのできないものです。
第二に、事故時には、IAEAの避難基準50ミリシーベルトまで、周辺住民の大量被曝を事実上認める原子炉(核融合反応を利用した)の建設であるという意味で、あらゆる被曝に反対してきた全国の反核運動にとっても深刻な影響を持ちます。さらに、イーターの運転によって廃炉、解体後作りだされる放射性廃棄物は原発の解体廃棄物よりも多く、1万年以上も子孫に負担をかける長寿命核種(ニオブ94など)も含まれています。
第三に、建設だけでも1兆円を超える(5000億円の計画だが、2倍以上になることが「もんじゅ」等の例から予想される)国の予算がつぎこまれる大事業であるので、国民的(日本に住む人全員の)判断がなされるべき問題です。
第四に、温暖化防止のために核融合発電を開発することが目的とされており、イーターの建設が緊急を要する温暖化防止対策の実行を先送りするものになるおそれもあります。イーターではなく、厳しい省エネ、新エネルギー・再生可能エネルギーの研究・開発に資金を投入すべきです。
第五に、核融合の研究としてもイーターに大金を投資すべきでないというたくさんの研究者の反対意見も尊重されなければなりません。
ITER計画懇談会の報告書案を読むと、彼らには全く自信がないことが分かります。彼らは核融合発電実現の可能性を示すことができず、以前には主張していた次の原型炉の建設2030年〜40年という期限も明示していません。財務省の方からも巨額の開発費にクレームが付いているようです。
運動を全国に大きく拡げたいと思います。全国各地で政府の原子力、エネルギー政策と闘っているみなさん、よろしくおねがいします。
ご連絡いただければ、署名用紙はいくらでもお送りしますが、自由にマスプリしていただいてかまいません。おもて面だけコピーしても、e−メールなどで送っていただいても結構です。e−メールでの署名も受け付けています。第1次締め切りは6月25日です。署名提出に合わせて、政府交渉等の働きかけをする計画です。署名をいつまで続けるかは情勢に合わせて考えたいと思います。運動の進め方についてご意見があればお知らせ下さい。
リーフレットは自由にマスプリして下さい。冊子もご注文あればお送りします。
事務局をつとめることになった「地球救出アクション97」は小さい組織で、能力を超える活動ということになるかもしれません。要求の一致する全ての団体・個人と協力したいと思います。足りない点はご助言、ご支援をお願いいたします。
運動を進めるために、送料、印刷費、交渉の旅費など資金が必要です。振り込み用紙を同封しますのでカンパをお願いいたします。
2001年5月6日 地球救出アクション97(代表 久保きよ子)
連絡先 大阪府松原市天美我堂4−2−18(〒580-0026)稲岡美奈子方(事務局) TEL 0723−32−9279
FAX 0723−39−2871
郵便振り込み 00990−2−72955 地球アクション
呼びかけ団体・個人
5月31日現在の団体・個人です。呼びかけに参加していただける団体・個人はご連絡下さい。ここに追加し署名用紙、リーフレットなどを送らせていただきます。また、間違いがあればお知らせ下さい。
呼びかけ責任団体
地球救出アクション97
団体
北海道
消費生活を考える会、ITER・核融合問題を考えるネットワーク北海道、クリーンエネルギー北海道支部、市民グループ大地の会、ホタル通信社、「非核・平和都市条例」制定市民ネットワーク、苫小牧の自然を守る会、核の諸問題を考える会、アジアを学ぶ会、北海道大きなかぶの会、米空母に反対する市民の会、無防備・非核ネットワーク北海道、ピースネット輝く風、幌延問題を考える旭川の会、健康をつくる会、沙流川を守る会、生活クラブ生協、ユウバリコザクラの会、北海道自然エネルギー研究センター、フリースクールさとぽろ・スタッフ一同、フリースクール虹、原発をとめろ・北海道学生連帯会議、北大農学部学生自治会・学生連帯会議、函館「下北」から核を考える会、日本婦人会議北海道本部、日本婦人会議苫小牧支部、日本婦人会議札幌支部、原発いらない小樽市民の輪、小樽ひめゆりの会、地球の緑と平和のために手をつなぐ北海道女性の会、核廃棄物海洋投棄反対の会、泊原発を心配する会、アジアを考える会、ノー・ノー・核のゴミ捨て場一万人フェスティバル世話人会、横浜土を守る会、安全な物を作って食べる会、岩内原発問題研究会、日本婦人有権者同盟札幌支部、非核・平和函館市民条例を実現する会、幌延問題道民懇談会、憲法第9条の会・北海道、新ガイドラインを考える市民ネットワーク、国労苫小牧旅客貨物分会、憲法9条を広める実行委員会(苫小牧市)、自然食品店どんぐり屋(苫小牧市)、苫小牧市民映画館シネマ・トーラス、茶房見夢(苫小牧市)、自助グループいつくしみの会(苫小牧市)、実行委員会「夢楽」(苫小牧市)、北海道有機農業研究会(江別市)、とまこまい「地球村」、市民ネットワーク北海道(北海道札幌市)、室蘭非核都市宣言の実効を求める会、山道「職業訓練校」、核廃棄物施設誘致に反対する道北連絡協議会、山道アイヌ語学校・スタッフ一同、北海道グリーンファンド、北海道教職員組合
青森県、東北
核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会、核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団、弘前核に反対する会、サンシャインバンド
茨城県、関東
原子力資料情報室、たんぽぽ舎、未来を考える会、日本山妙法寺、ハーモニクスライフセン、反原子力茨城共同行動、非核市民宣言運動ヨコスカ、婦人民主クラブ全国協会、自然エネルギー推進市民フォーラム、未来バンク(東京都江戸川区)、全国水源連、高圧線問題全国、水資源開発
中部
きのこの会、放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜、多治見を放射能から守ろう!市民の会、東濃・放射能公害を考える会、埋めては行けない!核のごみ・実行委員会・みずなみ
関西
若狭連帯行動ネットワーク、ヒバク反対キャンペーン、科学技術問題研究会、ウメチカ・フォーラム、原発の危険性を考える宝塚の会、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西、ままはぷん、日本婦人会議大阪府本部、大阪府高等学校教職員組合
個人
科学者・研究者
槌田 敦(名城大学)、山内亮史(旭川大学)、大友詔雄(北海道大学)、小野有五(北大大学院)、松崎早苗、植村振作、長沢啓行(大阪府立大学)、寺尾光身(名古屋工大元教員)、原 三郎、橋本真佐男、尾崎一彦、佐々木祥介、中川慶子、稲岡宏蔵、振津かつみ(医師)、村田三郎(医師)、小坂 浩(兵庫県立公害研究所)、山崎 清(大阪府産技研)、勝田忠広(原子力資料情報室)
市民グループ
西尾 漠(原子力資料情報室)、星 寛治(農民作家 山形県)、大塚一吉(有機農業家 群馬県)、金子美登(有機農業家 埼玉県)、大西道子(日本有機農研 東京都)、秋好正子(日本有機農研 長野県)、アシリ・レラ(山道アイヌ語学校主宰)、安藤茂子・寺崎洋子・武部恵美子・市川政子・吉成順子・石崎弘子(健康をつくる会 北海道)、小倉 正(愛媛県)、山科和子(長崎被爆者)、古荘斗糸子(日野市民)、古荘 暉(日野市民)、中嶋マリ(ウメチカ・フォーラム)、ル・パップJP(大阪府)、赤部三千代(兵庫県)、田中章子(このゆびとまれ)、猪又雅子(チェルノブィリヒバクシャ救援関西)、建部 暹(ヒバク反対キャンペーン)、定森和枝(ヒバク反対キャンペーン)、前田由隆(若狭連帯行動ネットワーク)、中西克至(地球救出アクション97)、久保きよ子(地球救出アクション97)、久保良夫(若狭連帯行動ネットワーク)、真野京子(ままはっぷん)、森本良子(大阪府)、富田茂樹、富田洋香、笹野筆樹、笹野洋子、池田みゆき(大阪府)、道脇和子、稲岡美奈子(地球救出アクション97)、大築 準(人間家族編集室)、小森富美枝(大阪府)、住吉純子(ままはっぷん)、武田隆雄(日本山妙法寺)、きくちゆみ(神奈川県)、森田 玄、野村修身(劣化ウラン研究会)、根本がん(茨城県)、平野良一(青森県)、金子 亘、近藤直子、崎山 昇(長崎市)、山本若子(青森県)、東井 怜(東電と共に脱原発をめざす会)、宮本久美子(弘前核に反対する会)、秋本秀夫(北海道)、小林淳(長野県)、北神 享(東京都)、丸山彩子(東京都)、近藤玲子(札幌市)、宇崎恵美子(新潟県)、水谷和弘(北海道)、山道照男(北海道)、上倉啓子(愛知県)、上倉 誠(愛知県)、上倉由有子(愛知県)、坂本ユク(東京都)、平目静子(北海道)、須藤光郎(北海道)、虻川隆雄(北海道)、赤井浩美(江別市)、橋本ふじ子(盛岡市)、宇井真紀子(東京都)、高橋延之(青森県)、遠藤切子(東京都)、川合未花(長野県)、門別京子(苫小牧市)、萱野勝(北海道)、萱野千景(北海道)、中村惠子・松尾志津子・藤沢好夫・松本幸子(市民まちづくり研究会)、斉藤カツ子(健康をつくる会)、川尻ひろし(北見市)、佐藤大介(ノーニュークス・アジアフォーラム・ジャパン)、横原由紀夫(広島原水禁常任理事)、石丸小四郎(福島県、双葉地方原発反対同盟代表)、長野栄一(静岡県)、吉村 清(高速炉反対敦賀市民の会代表委員)、河本広正(上関町)、荒武重信(川内原発建設反対連絡協議会代表世話人)、小木曽美和子(原発反対福井県民会議事務局長)、芦原康江(島根原発増設反対運動)
自治体議員
島田俊明(追分町議会議員)、寺田孝男(新冠町議会議員)、北岡逸人(柏崎市議会議員)、山崎隆敏(福井県今立町議員)、松下照幸(福井県美浜町議員)
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