■□■□■□■□■□■□■□■ 若狭ネット第54号(2000/1/30) □■□■□■□■□■□■□
1・24 関電交渉で真相が明らかに
関西電力の開き直りを許すな!
MOX燃料の加工契約破棄を関電に迫ろう!
あくまでプルサーマルをすすめる関電
1月24日、午後4時半から関西電力本社におもむき、緊急の申し入れをしました。
「ウソとゴマカシは許せません。即刻、プルサーマル問題の公開討論会を開いてください」という申し入れです。私たちは、以下のことを徹底的に追及しました。
・若狭ネットと何度も行った関電交渉では、「高浜4号炉用のMOX燃料は大丈夫だ」と言っていたが、10月20日にも、イギリス側から、データには疑惑があるという連絡があったにもかかわらず、ウソをついていたこと。
・データを改ざんしていた張本人である英原子燃料会社BNFL(MOX燃料加工工場)に問い合わせたら、「大丈夫だ」と言ったので、信用したというあきれかえる関電側の姿勢について。
・そして、このようなでたらめがまかりとおるのは、関電側が原発の経済性を最重要課題として、原発の「安全」を切り縮めた結果にほかならないこと。
関電の答弁からまずわかったことは、MOX燃料データねつ造疑惑について、10月20日にBNFLから「英国原子力検査局が、高浜4号炉用のMOX燃料の別のロットに関心を持っている」と、聞かされながら、関電独自の調査などしないまま、11月1日の最終報告を行っていたということです。
なんとお粗末な話です。こんな姿勢で「原発は安全です」などと、今までしゃーしゃーと言っていたのかと思うと、ゾッとするのは私たちだけではないはずです。
関電の原発でも「東海村の臨界事故」と同じような重大事故がいつ起こっても何ら不思議でない状態なのです。
関電は反省しているどころか、居直っている
関電が1月19日に発表した内容についても問いただしました。
関電の発表内容は、「1月17日にBNFLに対して、当社とBNFLとの単独契約分について、MOX燃料加工契約及び再処理契約は平成12年1月17日から本問題が解決するまでの間指名停止を行いました。また、その他の契約については4ヶ月間の指名停止を行いましたので、お知らせします」というものでした。
このことを詳しく聞いていきますと、「今まで契約してきたものはそのまま生きている。停止したわけではない。これから契約しようとする話し合いについては問題が解決するまで停止する」と、言うものだったのです。
なんのことはない、関電は、自ら反省しているかのポーズを取るために、BNFLに対する形だけの指名停止処分をしたにすぎないのです。肝心の高浜3・4号のプルサーマルに関する契約はそのままです。あくまでもプルサーマルを実施する意思にはいささかの変更もないことを表明したものなのです。関電は何ら反省していません。
また、この交渉の中で新たな再処理契約をイギリスとかわそうと検討していることが、明らかになりました。
私たちは、関電がイギリスとのMOX燃料加工契約と再処理契約を破棄するまで、関電のウソやゴマカシに惑わされることなく、プルサーマル反対の闘いを前進させていかねばなりません。
関電内調査委員会で、またごまかすのか
「MOX燃料のデータ疑惑について、これまで原子燃料部門で調査してきたが、今回は、監査部門が中心となっており、第三者の『先生方』にも協力をいただいて、調査委員会を発足させています」と、関電側は、力説していました。
しかし、今までにも関電は「独自の調査をしています」と、言っていました。その関電が、身内の他の部門で再調査をすると言うのですから、「これこそ、茶番劇じゃないのか!」と、追及しました。
関電のリーフレットの中身は、ウソで固めた宣伝だ!撤回しなさい!
関電は、「プルサーマルを当分の間、延期します」と言っていました。
しかし、つい最近、近畿一円にまかれた関電の宣伝リーフレットを見てあっと驚きました。これでは、やはり関電としては、
「何がなんでもプルサーマルをやります」と言う意思表示にほかなりません。
内容は、前のページにのせていますが、どうしてこのような不誠実な記事を載せるのか、この記事の内容を撤回し、謝罪するよう強く要望しました。
私たちは、2月9日にも関電に出向きます。みんなで行きましょう。また、関電に公開討論会を開かせ、公開質問書やこれらの問題を追及し、プルサーマル中止まで追い込みましょう。
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