関電交渉の日が変更になりました
 12月8日(金)に 
午後4時30分 関西電力本社前に集合
 
関西電力に
質問書への回答を迫ろう
 
再処理追加委託するな! MOX燃料加工新契約を結ぶな!
 
 関電交渉は、当初11月28日でしたが、12月8日に変更されました。関電によれば、この11月28日は、美浜原発30周年にあたり、福井で催しがあるため、関電広報課も出かけねばならないということで、日程変更を要求してきました。日程の調整を何度か行う中で、12月8日になりました。おそらく20世紀最後の関電交渉になるのではないかと思われます。みなさんの参加を呼びかけます。
 日本のプルトニウム政策は、破綻しつつあります。高速増殖炉の実用化計画が雲のはるかかなたに遠のき、もんじゅの位置づけ、プルサーマル、再処理の位置づけもますますあいまいとなってきています。にもかかわらず、政府、電力会社は、「もんじゅ」「プルサーマル」「再処理」をおこなうという既定路線だけは、あくまで進めようとしています。国民の信託を失った森政権同様、こんな政策はまともな政策などと言えないことは誰の目にも明らかになっているにもかかわらず、日本を破滅の道へ誘い込もうとしています。なんとしても止めなくてはなりません。
 もんじゅの運転再開を阻止し、関電のプルサーマル計画を断念させる闘いは重要になってきています。
 
「もんじゅ」の運転再開阻止・廃炉に
 
 私たちは、11月16日、福井県知事・県会議員へ「もんじゅ再開阻止」「敦賀3・4号炉増設反対」の申し入れを行いました。もんじゅに続く実証炉開発が断念されたにもかかわらず、もんじゅを運転再開させようとしています。私たちは「もんじゅを廃炉に」の県民21万人署名をバックに、もんじゅの運転再開に事前了解しないよう強く申し入れました。(詳しくは、後の報告参照)
 12月9日のもんじゅ現地集会に参加し、共に連帯して闘いましょう。
 
MOX燃料加工新契約反対! 関電の開き直りを許すな!
 
 イギリスのBNFLにとって、新たな燃料加工工場SMPを操業開始するためには、日本の関電等との加工契約が不可欠になってきています。もし、新契約がとれなくなると、工場は閉鎖に追い込まれるということです。
 私たちは、12月8日に関電本社に押しかけ、MOX燃料加工契約をやめること、再処理の海外追加委託をしないこと、使用済み核燃料中間貯蔵を許さないことなどを要求していきます。
 あなたもぜひご参加ください。
関電広報課は11月16日、2ヶ月前に提出した「プルサーマル問題に関する再質問状」(9月4日付け)に対し、電話による口頭回答をしてきました。
 私たちは、回答の中身で、言った!言わない?の水掛け論にはしたくないので、口頭回答の内容をFAXで確認しました。その中身は以下のとおりです。
 
1.関西電力の責任について
回答: 当社にも責任がある。第一義的には、BNFL、三菱重工にもある。
 
2.スイスの「ベズナウ発電所でのMOX燃料のリークについて」
回答: 武生市での説明会では、MOX固有の問題について回答している。ベズナウの説明はしていない。
 
3.仏MOX燃料加工工場メロックスについて
回答: 基本的品質管理はおこなっている。
 
4.プルサーマルをおこなうのか
回答: 長計の通り進める。
 
5.MOX燃料の返送について
回答: 輸送ルート沿岸諸国にことわり返送する。(イギリスのどこへ返すのか?返した燃料はどうするのか?については)BNFLにすべてまかせている。
 
6.経営責任について
回答: 責任者に対する人事措置はした。(個人名は差し控えさせてほしい)
 
7.自己責任について
回答: 責任者に対する人事措置はした。(個人名は差し控えさせてほしい)
 
8.品質管理について
回答: 社内体制の強化、品質安全委員会他 強化体制を組んだ。
 
 2ヶ月以上もかけてこのような返答しかない関電とはいったいどんな会社なのでしょうか。あきれかえるばかりです。
 そもそも今回のプルサーマルの燃料加工技術そのものが、全くの実績のないものであったにもかかわらず、私たちには、プルサーマルは、海外では多くの実績のもとにあるという大宣伝を展開し、ウソでことを進めようとしてきたのです。おそるべきことは、できあがる品質そのものが設計通りできないことも関電自ら承知していたのです。その責任すらあいまいにしています。
 そして、関電はプルサーマル計画を進めるため自己の責任で、誰のことわりもなく加工発注をしたのです。いいかげんな品質管理であったことがばれると、BNFLや三菱重工がわるいのであって、関電もちょっぴりまずいところもあるが、被害者であったかのように振る舞っています。許しがたい電力独占の傲慢な体質が見え隠れし、公共の電気などを取り扱う資格などないと断言せざるを得ません。
この事件のほとぼりが冷めるのをまって、プルサーマルは国策であるとして、21世紀へ押し進めようとしています。
年末をひかえいそがしい時期ですが、ぜひご参加下さい。ともに抗議の声を上げていきましょう。
 
☆★☆★☆★☆★☆★ 編集後記 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
 
 内閣不信任が可決するかと、新しい動きがでてくるのかと期待しましたが、やはり原発を推進する自民党だけのことはありますね。みにくいドタバタ劇だけが印象に残りました。
 この結果、特措法の扱いならびに動きはどうなるのでしょうか。心配です。
 若狭ネットのホームページは http://www4.ocn.ne.jp/~wakasant/ です。
 ぜひご覧下さい。また、電子メールはwakasa@gaea.ocn.ne.jpです。
 ご意見をお待ちしています.                     きよ子