□■□■□■ TMI事故22年関電交渉 ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
 関西電力はプルサーマル計画に関する新たな契約を断念せよ
 
 米スリーマイル島原発炉心溶融事故22年を期して、3月28日、関電交渉を行いました。
 若狭ネットは次の申し入れを行いました。
 BNFLと新契約を結ぶな。英国へのMOX返還計画を中止せよ。ベズナウ原発MOX燃料事故隠蔽について福井県下に謝罪広告を出せ。中間貯蔵施設を立地するな。敦賀3・4号増設に加担するな。珠洲から撤退せよ。美浜1号即刻廃炉。原発全面停止。六ヶ所へ使用済燃料を搬出するな。再処理をやめよ。小・中学校への原発宣伝冊子・ビデオを供給するな。
 
「BNFLとの間で変わっていない」
 
 関電は、BNFLとの新MOX燃料加工契約については「若狭ネットと前回交渉した2月9日から変わっていない」とし、3つの課題があると答えました。@BNFLのデータ改ざん問題に関する再発防止策が英国と日本で認められること、A社会的に理解が得られること、B高浜にある8体のMOX燃料を英国に返還すること、の3点です。
 
コジェマをMOX契約対象として意欲を示す
 
 一方、仏コジェマとのMOX燃料契約について「ケーススタディとしてはありうる」「可能だと思う」などと新たに言及しました。現在燃料製造段階で止まっているコジェマのMOX加工の再開については、「そういう状況にないと聞いている」と否定し、仏で加工したMOX燃料を先に使ってプルサーマルを行うのかとの質問には、「そういうふうな状況もあり得ると言っているだけで、考えているわけではない」とかわしました。今後注意を要します。
 
ベズナウ事故の隠ぺいではノラリクラリ逃げる
 
 BNFLのデータ改ざん問題では、「深く反省し、謝罪している」と述べましたが、スイスのベズナウ原発でのMOX燃料事故を関電が隠した点については、「ベズナウとBNFLの話が直接的に結び付くのか、間接的に結び付くのかはどうかと・・・・」「端栓の溶接の欠陥であったり、そういうものでトラブルがあったと説明した記憶がある」などと、ノラリクラリ。関電として、よほどマズイと評価しているのでしょう。
 中間貯蔵については、福井県以外の関電の供給エリア10地点から4地点に絞ったと新聞報道通りに回答しました。
 
関電のパンフ・ビデオの一面的な内容を追及
 
 最後に、関西の小・中学校に配布したパンフ・ビデオの偏った内容について厳しく追及しました。大阪府教委が認知した下で制作・配布されたことも判明しました。原発を美化し、子供たちをだまそうとの、とんでもない教材について、今後さらに追い詰めることが重要です。