1999年9月16日
関西電力株式会社社長
石川 博志 様
BNFLによるMOX燃料
品質管理データねつ造に関し、徹底究明と
公開討論会の開催を求める緊急申し入れ
若狭連帯行動ネットワーク
9月14日の報道によれば、高浜3・4号用MOX燃料の品質管理データがねつ造されていました。MOX燃料の製造欠陥は、プルサーマルによる原発重大事故に直結するものであり、きわめて重大です。
貴社は、昨年4月の福井県武生市でのプルサーマル公開討論会で、「BNFLも関電もMOX燃料ペレットの徹底した品質検査を行う」と主張してきました。それが真っ赤なウソであることが、明らかとなったのです。
私達は、このような事態に強い憤りをおぼえます。緊急に下記の項目を要求します。
9月21日に、MOX輸送・敦賀2号事故とあわせて回答を求めますので、真摯に対応するよう強く申し入れます。
1.輸送中のMOX燃料を高浜4号に装荷する計画を中止すること。
2.輸送中のMOX燃料を含め、高浜3・4号用に製造されたMOX燃料ペレット全てについて、寸法だけでなく、全品質について、BNFLや関電など関係機関以外の公正な検査機関による徹底した品質検査を受け直すこと。
3.MOX燃料製造に関する品質管理データを全面公開し、データねつ造が行われたBNFLの体質、品質管理体制の問題点を全面的に明らかにすること。
4.MOX燃料品質管理データねつ造の事実関係、ねつ造を生み出したBNFLの体質と製造・品質管理体制の欠陥、このようなBNFLと契約を交わした関電の責任、関電としての今後の対応策について、公開討論会を開き十分説明すること。
−以上−
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