私達「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」は、チェルノブイリ原発事故から5年目、そして関西では美浜原発1号炉での蒸気発生気細管破断という深刻な事故が起きた1991年に、発足しました。「放射能汚染に人々、特に子供達が蝕まれているのを黙って見ていることはできない」「日本でもチェルノブイリを繰り返してはならない」という思いで、多くの皆さんに支えられ、皆さんと共に手探り、手作りで歩んできました。*1991年“発足の会”での提案「発足の思い」* 支援・交流のための資金は、全て、皆さんからのカンパや各地での「救援バザー」売り上げなどで成り立っています。他の公的資金や私企業からの資金援助は一切受けておりません。また、会の運営経費(通信費ほか)は会員からの会費(年間、個人:2000円、団体:3000円)で賄っています。事務局メンバーは、全てボランティアスタッフです。
ベラルーシ共和国のチェルノブイリの放射能被災者(チェルノブイリのヒバクシャ)への支援と交流を行っています。「お互いに顔の見える」関係をめざし、ベラルーシ現地訪問、被災者の日本へ招待交流などに取り組んできました。物的支援だけでなく「心の支援」もめざしています。決して、一方的な「支援」ではなく、被災地の人々との様々な交流通じて、お互いに友人・仲間としてともに助け合っていく関係を築いてきました。*これまでの取り組み*
このような心両面での支援・交流を通じて、現地の人々との絆が深まるにつれ、チェルノブイリの「まだ癒えることない傷跡」の深さが私達にも身にしみて感じられるようになってきました。事故から20年目を迎えても続く放射能汚染、健康被害、生活困難、政府による被災者対策・医療の切り捨て…。「チェルノブイリ」は決して終わってはいません。そればかりか、私達に新たな課題(現地の実情に即した支援のあり方、若い世代の交流、次世代の健康影響や低線量慢性被曝の影響の問題、などなど…)を提起し続けているのです。
日本では広島・長崎の原爆被害のみならず、50基以上もの原発をかかえ、放射能の危険性を顧みずに経済性が求められる中で、東海村のJCO事故など新たなヒバクの被害が起こっています。「広島・長崎、チェルノブイリを結んで〜ヒバクのない世界をめざそう」という思いは、交流を深める中で、私達とチェルノブイリのヒバクシャとの共通の強い思いとなってきました。さらに今、世界では、イラクなどで「劣化ウラン兵器」が再び使用されるなど、新たな形での放射能汚染とヒバクの被害が広がっています。これらに対しても私達は抗議の声を上げてきました。
チェルノブイリのヒバクシャに対する息の長い支援と交流を続けてゆくと同時に、「あなた方と知りあって、私たちは原発の危険性をより強く実感し、日本の原発を止めました!」と言える日が一日も早く来るよう、「繰り返さないで!チェルノブイリ」の思いを胸に、皆さんとともに一歩ずつ進んでゆきたいと思います。*今後の支援・交流、2006年「チェルノブイリ20周年」の取り組みについて
ぜひ、チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西をサポ−トする会員になって下さい。会費は救援活動を維持する運営費、通信費(会員の方にはニュ−スを送ります)として使わさせていただきます。
年会費:個人2000円、団体3000円 郵便振替 00910−2−32752 口座名 チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西 *通信欄に「救援金」「会費」「運営カンパ」など明記して下さい。
「救援関西」代表:山科和子(長崎被爆者)
事務局住所:「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」事務局 591-8021 堺市北区新金岡町1−3−15−102 猪又雅子
問合せ:072−253−4644(猪又)または 0797−74−6091(田中)