サヨナラ原発福井ネットと若狭ネットの共同で、杉本福井県知事へ申し入れ(6月15日)と質問書の提出(7月28日)を行いました。
7月28日の質問書提出には、福井県原子力安全対策課の吉田参事が受け取り、質問書については持ち帰って検討し、回答するとの約束をとりつけました。
関西電力は、使用済MOX燃料の仏への搬出・再処理研究が「2023年末までに中間貯蔵施設立地点を公表できなければ高浜1・2号と美浜3号の運転を止める」との約束の前提が果たせたと主張していますが、私たちは、これは欺瞞であり、県民を馬鹿にした態度だと厳しく追及し、福井県としてこれを受入れず、厳正に対処するよう求めました。
吉田参事は、県としては6月23日に政府への再回答を求めていて、その回答待ちだと繰り返すだけでした。
関西電力は6月12日の仏搬出・再処理研究を記者発表した際、県内原発の使用済燃料の満杯時期について「美浜3号6.6年、高浜1~4号4.6年、大飯3・4号5.8年」と答えています。しかし、これは「管理容量の定義が異なり、使用済燃料プールに1炉心分の空きのない状態での違法運転を想定している」ことを私たちは資料で具体的に指摘しました。
また、以前は「美浜3号は9年運転できる」と豪語していましたが、今回の記者発表では6.6年へ大幅に短くなっていると指摘し、これは「美浜3号では廃炉になった美浜1・2号の貯蔵プールの空きを3号用に使うことを想定していた」ものを今回は想定から外したためだと指摘しました。
いずれも、福井県原安課は、かつて関西電力から説明を受けた際に、これらの違法運転やプール容量の不正利用が想定されていることに気付かず、満杯年の説明に「納得」していたのです。私たちの従来からの指摘を真摯に検討していれば、自分たちでもそれを見抜けたはずですが、その反省もない様子でした。
福井県原安課として、かつての姿勢を深く反省し、今回の質問書には真摯に向き合うよう期待したいと思います。
約束通り、高浜1・2号機、美浜3号機の運転を止めるよう関電に求めてください!
杉本達治福井県知事への申し入れ書(2023年6月15日)
杉本達治福井県知事への質問書(2023年7月28日)
質問書に関する詳細資料はこちら
7月28日の動画はこちら
サヨナラ原発福井ネットワーク(連絡先:若泉政人)
若狭連帯行動ネットワーク(連絡先:山崎隆敏)