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福井と関西を結び脱原発をめざす市民ネットワーク

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福井で8月27日「使用済燃料と核のゴミを考える市民シンポジウム」が開かれました

福井で8月27日「使用済燃料と核のゴミを考える市民シンポジウム」が開かれました

原発が生み出す問題
“使用済燃料”と“核のゴミ”を考える市民シンポジウム
2023年8月27日(福井県国際交流会館 特別会議室)
主催:サヨナラ原発福井ネットワーク

当日は、約40名(登壇者4名を除く)の市民が参加し、熱い質疑を交わしました。

第一部では、NUMOは「次の世代に負担を残さないためにも、原子力発電による電気を利用してきた私たちの世代でできるだけ早く処分に道筋をつけなくてはなりません。」と主張し、長沢氏は「地震・火山列島の日本に科学的有望地などない。使用済燃料など高レベル放射性廃棄物をこれ以上生み出さないことこそが現世代の責任だ。」と真っ向から対立。フィンランドやスウェーデンには19億年前の安定した岩盤が存在するが、日本には数百m地下にそんな岩盤はなく、260万年前~2,300万年前の地層などが「科学的特性マップ」として検討されているに過ぎない点が浮上し、質疑でも取り上げられました。さらに、ドイツのアッセII研究鉱山(岩塩層)では1967~78年に低・中レベル放射性廃棄物4.7万立方メートルの試験的処分が行われましたが、その30~40年後に、地下水が浸入する可能性が指摘され、ドイツ政府は2010年に回収を決定、汚染された岩塩層を含めて20万立方メートル(2023年3月現在推定量)を2033年から数十億ユーロ(2010年に10万立方メートル回収で33.5億ユーロ、約4千億円と試算)をかけて回収作業を開始する点も問題になりました。深地層処分は立地点を決めればよいというものではなく、アッセII研究鉱山のように、処分後に処分場の不安定さなど科学的に未解明な事実が判明する可能性が高く、高レベル放射性廃棄物の「回収可能性」や処分場を元の状態へ戻す「可逆性」も問われました。

第二部では、福井県下でも溜まり続ける使用済燃料の問題が取り上げられ、原発を再稼働すれば使用済燃料が生み出され、使用済燃料プールが数年で満杯になれば、再稼働できなくなる。しかし、中間貯蔵施設ができれば、原発を再稼働させることができ、使用済燃料が際限なく生み出されてしまう。「目先の電気のために、使用済燃料を生み出し続けて良いのか」、将来世代のために、現世代が、もう一度、立ち止まって考え直すべきとの問題提起で、広い分野にわたって熱い質疑が交わされました。

詳しくは、下記の資料および映像をご覧ください。ただし、第一部のNUMOによる説明および質疑については、NUMOから録音・撮影が禁止されたため、映像も音声もありません。

【第一部 核のゴミ、地層処分ってなに?】
◇推進・反対の立場からの説明
<推進の立場から>
原子力発電環境整備機構NUMO
富森 卓(地域交流部専門部長)
山田基幸(技術部部長)
古川 宏(地域交流部、PC操作補助)
説明資料はこちら
<反対の立場から>
長沢啓行(若狭ネット資料室長、大阪府立大学名誉教授)
説明資料はこちら
◇質疑応答
主催者からの事前質問はこちら
NUMO回答追加資料はこちら

New! 質疑応答でのNUMOによる回答はこちら

第一部映像はこちら

【第二部 原発の使用済燃料問題の核心とは?】
長沢啓行(若狭ネット資料室長、大阪府立大学名誉教授)
説明資料はこちら
◇質疑応答

第二部映像はこちら

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