若狭ネット

福井と関西を結び脱原発をめざす市民ネットワーク

大阪連絡先 dpnmz005@ kawachi.zaq.ne.jp
若狭ネット資料室(室長 長沢啓行)
e-mail: ngsw@ oboe.ocn.ne.jp
TEL/FAX 072-269-4561
〒591-8005 大阪府堺市北区新堀町2丁126-6-105
若狭ネット資料室を開設

若狭ネット資料室を開設

今年(2013年)5月に若狭ネット資料室を開設しました。設置場所は大阪府堺市ですが、福井県にも分室と言える、いくつかの活動拠点があります。室長には長沢啓行大阪府立大学名誉教授が就任しています。今後は、若狭ネットの取り組む脱原発の諸課題に理論的側面から取り組み、その活動をサポートしていく予定です。脱原発の課題は技術面だけでなく、コスト面やヒトの生き方を含めた総合的なものであり、とても少人数では取り組めません。すでに長年の活動経験豊富な方々だけでなく、これからの社会を作り上げていく若い世代の参加が不可欠です。脱原発に何か取り組んでみようと思っている皆さん、とりわけ若い皆さんの知恵と感性を持ち寄ってください。どんな課題からでも始められます。活動経験も不要です。意欲さえあれば、歓迎しますので、若狭ネット資料室までご一報ください。

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コメント

  • 松下照幸 より:

     拠点ができることは、若狭ネットの今後の活動に大きな力を与えてくれると思います。

     私の方も、地域で、少しずつ再生エネへの取り組みを進めています。

     ドイツの最初の視察先で感動したことは、発電機の一部にメルセデスの中古のエンジン(車用)が使われていたことです。そこには「地域のネットワークが機能している!」と直感しました。

     ドイツの田舎を回ってきたのですが、メンバーの一人がドイツ人の案内者(工務店社長)に「ここには過疎問題はないのですか」と聞きました。
     「ありません。みんな生まれたところで住み続けたいと考えていますし、なんで都会へ行きたがるのか理解できません」という答えでした。

     そうですね。日本では田舎で過疎が進行し、都市が巨大化(スラム化)しています。フライブルグでも人口30万人くらいです。日本と大違いですね。
     ドイツの田舎には優秀な中小企業があって、地域の雇用を作っています。巨大企業礼賛の日本の考え方を修正しなければと感じました。

     日本版再エネシフトに全力を挙げていきたいと考えています。ご指導をよろしくお願いします。

     内容について、オープンにして頂いて結構です。

  • 木本協司 より:

    長沢先生のweb論文を興味深く拝読し、今年2月に出版した「石炭火力が日本を救うーCO2神話の崩壊」(現代書館)を執筆する際にも参考にさせて頂きました。

    私は燃料電池の研究者ですが、5年間化学プロセスのコンピュータシミュレーションを行った経験があります。そのためスパコンシミュレーションに基づくCO2温暖化論に興味を持ち、その理論を支える論文を4年間精査して、その数学的誤りを指摘した論文を発表しました。

    拙著では、CO2温暖化論が原発推進と結びついていることを明らかにし、また数学的誤りと物理学の法則を無視した虚構科学であることを指摘しております。その上に立って、脱原発の受け皿はコストの高い再生可能エネルギーではなく、資源量が多くコストも安い、最新鋭の石炭火力であると主張しております。

    長沢先生の原発断層問題に対する理論的解析の重要性を強く感じておりますので、メールでの情報交換をさせて頂ければ幸いです。

    • wakasa-net より:

      二酸化炭素など地球温暖化ガスの大気内蓄積による地球温暖化現象は、産業革命以来の長期的な現象であり、理論的・実証的に正しいと私は考えております。「地球温暖化を防ぐための原発推進」を唱える原子力ムラに対抗するあまり、地球温暖化そのものを否定する主張もありますが、それは予防原則の立場から見ても正しくないと考えています。地球温暖化は長期的な現象であり、進行してしまうととりかえしがつかず、原状回復が極めて困難か、長期間を要することになります。したがって、地球温暖化ガスの排出を抑え、削減し、地球温暖化の進行を止めることが重要だと私は考えています。それは、エネルギー多消費時代を見直し、省エネと再生可能エネルギーを中心とした社会への転換を不可避とします。脱原発社会は「化石燃料多消費社会」ではなく、これまでのエネルギー消費社会を見直すものでなければならないと考えています。現存の石油・石炭火力を高効率のLNGコンバインドサイクル発電へ置換することは二酸化炭素排出量を削減する改良策としては必要だと思いますが、断熱家屋への転換や都市交通・流通システムの見直しなどでエネルギー消費そのものを削減し、再生可能エネルギーへ置換していく流れの中に位置づける必要があると思います。ましてや、高効率とはいえ石炭火力は二酸化炭素排出量が多く、二酸化炭素貯留システムも未開発の現段階では、それが脱原発のためだとしても安易に進めるべきではないと考えています。
      燃料電池も再生可能エネルギーによる水素生産と結びつけばすばらしいなと考えています。

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