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2・2原発再稼働阻止・原発ゼロへ進むための討論集会で決議を採択

2・2原発再稼働阻止・原発ゼロへ進むための討論集会で決議を採択

「原発再稼働阻止・原発ゼロへ進むための討論集会」が2月2日に開かれ、下記の決議が採択され、関西電力へ提出されました。(pdf版はこちら

集会決議

関西電力に対し、大飯3・4号炉、高浜3・4号炉の「再稼働」申請取り下げと 美浜原発の即時廃炉を求めます!

関西電力は、美浜1号炉建設時の1967年頃、「敷地内の破砕帯が活断層ではないか」という指摘を受けたにもかかわらず、その破砕帯を鉄筋コンクリートで覆い隠して美浜原発を建設しました。美浜1・2号炉は40年を超え、3号炉も38年目に入っています。敷地内破砕帯は近くの白木-丹生断層と連動する活断層または副断層の可能性があり、原子力規制委員会で審査中ですが、その結果を待つまでもなく、老朽化した美浜原発は即刻廃炉にすべきです。

高浜原発については、「FO-A~FO-B断層と熊川断層の連動」の評価で、耐専スペクトルが基準地震動を超えたため、関西電力は基準地震動の最大加速度を550ガルから700ガルに引き上げました。しかし、耐専スペクトルは平均的なスペクトルを表しており「倍半分」のバラツキがあること、また、実際に日本で起こった新潟県中越沖地震や岩手・宮城内陸地震では解放基盤表面はぎとり波で1500ガル以上の地震動が観測されていること等を考慮すると、1000ガル以上に引き上げるべきです。しかし、高浜3・4号炉で炉心溶融事故に至る限界の地震動(クリフエッジ)は973ガルにすぎず、これを超えるような基準地震動は設定できません。このような高浜3・4号炉には耐震安全性が保証できないため、再稼働など到底認められません。

大飯原発については、「FO-A~FO-B断層と熊川断層の連動」の評価で、関西電力は、原発と断層との距離が近すぎるため「耐専スペクトルは適用範囲外だ」とし、断層モデルで評価しています。その結果、地震動の最大加速度に相当する周期0.02秒での応答加速度が759ガルになったため、関西電力は大飯3・4号炉における基準地震動の最大加速度を700ガルから759ガルへわずかに引き上げて済まそうとしています。しかし、関西電力自身が行った高浜3・4号炉での同断層の連動評価によれば、断層モデルによる評価は耐専スペクトルによる評価の1/2~1/3にすぎません。これを考慮すれば、基準地震動は断層モデルによる評価結果である759ガルの2倍以上、少なくとも1500ガルに引き上げるべきです。そうすれば、大飯原発のクリフエッジである1260ガルを超えるため、耐震安全性は保証されなくなります。これでは、大飯3・4号炉の再稼働も到底認められません。

以上より、私たちは、大飯3・4号炉、高浜3・4号炉の原子炉設置変更許可申請(いわゆる「再稼働」申請)の取り下げと美浜原発の即時廃炉を求めます。

2014年2月2日

「原発再稼働阻止・原発ゼロへ進むための討論集会」参加者一同

連絡先:若狭連帯行動ネットワーク

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